学会員のみなさま、日本家族心理学会第41回大会は、2024年10月12日(土)〜14日(月・祝)の3日間、三重県鈴鹿市の鈴鹿医療科学大学にて開催いたします。三重県での開催は第18回(2001年)以来、23年ぶりとなります。大会テーマは、「個を包む『うつわ』としての家族、地域の再考」です。
さて、今年は新年早々、能登地方にて大地震と津波が発生し、今後日本各地で生ずるであろうと予想される自然災害への備えが急務であることを強く認識させられました。しかし、自然災害を避けることはできず、災害後の復興には「家族や地域の協力や支え合い」が欠かせません。現在、家族の多様化やシングル化が進み、COVID-19の影響もあり、人々は互いに距離をとる生活に馴染んでいるのではないでしょうか。そのような中、家族や地域の役割について再考する必要があると考え、大会テーマを「個を包む『うつわ』としての家族、地域の再考」に定めました。
大会記念講演には発達心理学者で京都大学名誉教授の鯨岡峻先生をお迎えしてご講演いただきます。鯨岡先生は、関係発達論の創始者であり、子どもの発達を家族や子どもを取り巻く人々との関係性に注目して観ることを提唱されています。準備委員会企画シンポジウムでは、家族支援を視野に入れて実践されている医療者や日本在住の外国人の方をシンポジストにお迎えして、多様な家族を地域でどのように支援していくかについて、皆さまと共に考えたいと思っております。
三重県は伊勢神宮や熊野古道など、古来より人々が心を清める場所として大切にされてきたところが数多く存在し、豊かな自然の恵みを備えた地です。大会ご参加の折には、ぜひ、県下の名所にもお立ち寄りいただけましたら幸いです。
日本家族心理学会第41回大会長 渡部千世子(鈴鹿医療科学大学)
家族を捉えようとするとき、「関係性」という視点を持つことは自明のこととされています。ですが、この「関係性」を扱うことは意外に難しく、これを扱おうとするならば、必ず「心の領域」に踏み込むとともに、研究者や実践者にとっての間主観性の問題も浮上してきます。このように、「関係性」という概念は家族の問題を考える際の「結節点」ともなりますが、それを取り扱う・理解することには困難がともないます。そのような困難を乗り越えるための志が家族を扱う研究者と実践者には求められます。本講演では、そのような「関係性」にまつわる議論を展開していきたいと考えています。
昨今、「親ガチャ」という言葉に代表されるように、親子関係の在り方が社会的に論じられる機会が増えてきた。そうした議論において話題に上ることが多いのは、母と子どもとの関係、特に母娘関係が話題の中心であり、父親はいわば影の薄い存在としてあるか、家族内の権力者というステレオタイプな役割を与えられるに留まってきた。また、父親と息子という関係性は、古くはエディプス・コンプレックスにみられるように、いわば息子からみて乗り越えるべき対象として論じられてきたが、そのなかにおいて娘は蚊帳の外の存在に置かれてきた。そこで本シンポジウムでは、これまであまり光が当てられてこなかった父と娘との関係性に着目し、その今日の在り方について考えてみたい。
話題提供:廉 睿隣 (八王子市教育センター)、松岡 今日子(小石川東京病院)、宇都宮博(立命館大学)
指定討論:北島 歩美 先生(日本女子大学)、長谷川 啓三 先生(東北大学名誉教授)
C.「改訂版スリー・ステップス・モデル」: 若島 孔文 先生(東北大学大学院)
東日本大震災での支援に携われてきた若島先生に、その支援の経験から考え出された災害時の心理社会的支援のモデルである「改訂版スリー・ステップス・モデル」についてご講義をいただきます。
D.「外国にルーツのある家族への心理的支援」: 仲 律子 先生(三重県公認心理師会)
三重県内で外国にルーツのある家族の心理的支援に携わられてきた仲先生に、その実践から得られた知見についてご講義いただきます。
E.「自殺と家族」: 末木 新 先生(和光大学)
自殺に関する研究の第一人者である末木先生に、自殺という現象の理解と予防、家族との関連といった内容についてご講義をいただきます。
※ 二次申込締切後に参加を希望される場合、申込方法は鈴鹿医療科学大学の受付での当日対面参加のみとなりますの
でご留意ください(申込後、オンデマンドコンテンツもご視聴いただけます)。
※ 大会参加申込および参加費納入の確認後、メールにて大会特別講演、準備委員会企画シンポジウム、学会企画シンポジウム、研究発表、ワークショップを視聴するために必要なパスワードをご連絡いたします。
大会参加費 (8月31日まで完了) |
大会参加費
(二次〆切・当日参加) ※当日受付は対面会場 参加者のみ |
ワークショップ参加費
|
交流会参加費 |
|
---|---|---|---|---|
会員 |
6,000円 |
7,000円 |
1つのみ:4,000円 2つ参加:7,000円 以降1つ追加毎2000円 |
2,000円 (8月31日まで申込み) 3,000円 (8月31日以降申込み) |
非会員 |
8,000円 |
8,000円 |
1つのみ:4,000円 2つ参加:7,000円 以降1つ追加毎2000円 |
2,000円 (8月31日まで申込み) 3,000円 (8月31日以降申込み) |
学生 |
4,000円 |
4,000円 |
1つのみ:4,000円 2つ参加:7,000円 以降1つ追加毎2000円 |
2,000円 (8月31日まで申込み) 3,000円 (8月31日以降申込み) |
見出し |
◎
紹介文や説明文などを記入してください
|
○
紹介文や説明文などを記入してください
|
×
紹介文や説明文などを記入してください
|
△
紹介文や説明文などを記入してください
|
大会参加費 会員 事前予約参加申込(8月31日までにお手続き完了) |
6,000円 |
---|---|
大会参加費 会員 二次〆切(10/14) & 対面会場当日参加 |
7,000円 |
大会参加費 非会員 事前予約参加申込(8月31日までにお手続き完了)・二次〆切(10/14)&対面会場当日参加 |
8,000円 |
大会参加費 学生 |
4,000円 |
ワークショップ参加費 |
4,000円~ |
10/13(日:大会2日目)、10/14(月・祝:大会3日目)お弁当代 |
1食:1,500円(予定) |
交流会参加費 |
2,000円~ |
※ワークショップのみの参加はできません。ワークショップに参加するためには大会参加が必要となります。 |
|
※2017年以降の災害り災者の方は大会参加費が無料になります(WSは別途料金を頂戴します)。 |
|
見出し | ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。テキストは「右寄せ」「中央寄せ」「左寄せ」といった整列方向、「太字」「斜体」「下線」「取り消し線」、「文字サイズ」「文字色」「文字の背景色」など細かく編集することができます。 |
注1)大会参加費には、論文集代(PDF 配布)を含みます。
注2) 近年の震災による被害にあわれた会員の大会参加費は免除となります。大会参加登録フォームの所定欄にチェックをつけ、必ず「り災証明書」の写しを大会事務局あて送付(郵送もしくはメール添付)してください。
注3) 学生は大学院生を含みます。学生証の写しを大会事務局宛に送付(郵送もしくはメール添付)してください。
1.発表資格
(1) 第1発表者、連名発表者、自主シンポジウムの企画責任者は、2024 年度本学会の会員であることが必要です。すなわち、①2024年度本学会の会員であり、2024年度会費を納入済みであること、②(2023年度以前にご入会いただいている先生につきましては)ご入会以降の年会費が全て納入されていること、の2点が条件となります。これらの条件を満たさない場合にはご発表の登録を取り消す場合もございますので、お申込の際にご確認ください(年会費の納入状況は学会ホームページよりご確認いただけます)。
(2) 2024年度新規入会の方は、大会の一次参加申込締切である2024年8月31日(土)までに、①入会申込書を学会事務局へ送付し、②学会から入会承認を受け、③入会手続きを行う(入会金・年度会費納入)ことで、発表資格が得られます。
※2024年8月31日(土)は申請の期限ではなく、学会からの入会承認(1 週間以上お時間を頂きます)を経てすべての手続きが完了するまでの期限である点にご留意ください。
(3) 大会の一次申込および大会参加費振込締切は、8月31日(土)となります。本学会会員以外の方が話題提供者等になる場合は、大会準備委員会の了承を得るとともに、大会参加費の納入が必要となります。
(4) 第1発表者となれるのは、1発表に限ります。ただし、連名発表についてはこの限りではありません。
2.発表申込
下部にあります第41回大会ホームページの研究発表申込フォームをご利用いただき8月31日(土)まで9月13日(金)までにお手続きください。
発表論文集の原稿はメールでお送りください。なお、詳細は「4.発表論文集 原稿作成要項」をご参照ください。
3.発表形式
今大会では事例発表と自主シンポジウムは対面形式とし、研究発表はオンライン上での動画による公開となります。事例発表と自主シンポジウムの原稿に関しては「4.発表論文集 原稿作成要項」に基づき、「5.発表論文原稿の提出」記載の締切りまでに所定の方法で提出をしてください。研究発表の動画に関しては「6.発表動画データの作成」に基づき、各自で発表動画データを作成し、2024年9月13日(金)までにお送りください。また、発表代表者には、質疑応答として、質問受付用のメールアドレスをご用意いただき、会期中(10月12日(土)~14日(月・祝))に質問メールがあった場合にはご対応いただくこととなりますこと、ご了承ください。
① 事例発表 質疑応答含め1発表:90分
② 自主シンポジウム 質疑応答含め1発表:90分
③ 口頭発表(オンライン) 1発表:20分程度
4.発表論文集 原稿作成要項
(1) 原稿の内容に関する注意事項
① 内容は、研究の目的・方法・結果・考察・結論が明確にわかるように記載してください。したがって、「結果の詳細は発表の際に示す」等の表記はご遠慮ください。
(2) 発表論文集原稿の作成
下記のフォーマットに従い、原稿を作成し、完成稿の形で提出してください。なお、原稿のテンプレート(Microsoft Word 形式)は、大会ホームページよりダウンロードすることが可能です。口頭発表・自主シンポジウムは、それぞれ1件につき2ページで原稿を作成してください。
① 表題は18 ポイント、副題は12ポイント、ともにMSゴシック体、太字等の強調なしとします。図表及び参考文献を含めて、枠内に収まるように調整してください。
② 見出しは、MS ゴシック体、10ポイントとします。なお、本文部分は、1行23文字の二段組みとなります。
③ 連名発表の場合は、第1発表者(口頭発表者)の氏名の前に○印を付けてください。
④ 氏名・所属(所属先のみ、部署等不要)および本文はMS明朝体、10ポイントとし、下記の字数・行数に従って記入作成してください。また、余白は上下左右2cmを厳守してください。
⑤ 自主シンポジウムの場合は、企画者・司会者・話題提供者・指定討論者の氏名および所属を記入してください。
5.発表論文集原稿の提出
(1) 発表論文集原稿の提出締切り
原稿は、9 月13 日(金)必着でご提出ください。
(2) 原稿は、Eメールにて大会事務局( jafp.taikai@gmail.com )あてに 添付ファイルとして送付してください(メールの件名に「発表原稿」と明記してください)。
※ なお、原稿はMicrosoft Word で保存された文書のみの受け付けとさせていただきます。
※ 提出された原稿は概ねそのまま印刷させていただきます。誤字、脱字等ございませんよう、ご確認お願いいたします。
6.発表動画データの作成
(1) 発表動画データの種類
発表動画(MP4 ファイル)および配布資料(PDF ファイル)の2 つをご提出ください。
(2) 発表動画の作成方法
MP4 ファイルであれば特に指定はありませんが、例としてパワーポイントを使用した手段とZoom を使用した手段は以下のとおりです。
例1:パワーポイントを使用した作成方法(スライドに音声を追加し、それをMP4 ファイルに変換する)
※ 口頭発表向け
・ マイク内蔵のPCや外付けのマイク等、PCに音声が入力できる環境を用意する。
・ パワーポイントの発表スライドを作成した後、「スライドショー」→「スライドショーの記録」→「先頭から録音を開始」→「記録の開始」を選択。音声録音が開始されるので、スライドショーを操作しながら通常の研究発表をしているつもりで音声を入力していく 。
※ マイクがきちんと入力されているかを確認するために、事前のテストを行ってください。
※ 音声の録音中、スライドショーのスライドを途中で前のスライドに戻さないように注意しましょう(途中で前のスライドに戻るとそれまで録音されていた音声も新しく上書きされてしまいます)
・ 音声の入力が終わったら、「ファイル」→「名前を付けて保存」→「ファイルの種類」→「MPEG-4 ビデオ」を選択して「保存」する。
・ 以上で、MP4 ファイルとしての発表動画が作成されます。
例2:Zoom を使用した作成方法(オンライン会議上で発表を録画し、MP4 ファイルとして保存する)
※ 自主シンポジウム向け
・ Zoom の基本的な使用方法については、各自でインターネット等で確認してください。
・ ミーティングを開始した後、録画を開始したいタイミングで「レコーディング」→「このコンピューターにレコーディング」を選択する。
・ 発表終了後、「録音を一時停止/停止」から停止ボタンを選択する。
・ ミーティングを終わる(「終了」→「全員に対してミーティングを終了」を選択)と録画データのMP4 ファイルが作成される。
7.発表動画データの提出
(1) 発表動画データの提出締切
発表動画データは、9月13日(金)必着でご提出ください。
(2) 発表動画データの提出方法
発表動画データ(MP4 ファイル)は大容量となるため、通常のEメールによる送付はできません。そこで、大容量ファイルの無料転送サービスである「ギガファイル便」を用いたデータ受け取り方法とします。
① ギガファイル便のHP( https://gigafile.nu/ )にアクセスした後、「アップロード」→「ファイルの保持期限変更から60 日に設定」→「送付する動画データ(MP4 ファイル)および資料データ(PDF ファイル)を「ドラッグ&ドロップ」もしくは「ファイルを選択」から指定する」→「ダウンロードパスワード(任意)を入力して「設定」を選択」。
② ファイルをアップロードした後に表示されたURL およびダウンロードパスワードを明記して、Eメールにて大会事務局( jafp.taikai@gmail.com )にご連絡ください。
名前 |
鈴鹿医療科学大学 千代崎キャンパス |
---|---|
住所 |
〒510-0226 三重県鈴鹿市岸岡町1001-1 |
アクセス方法 |
(1)近鉄名古屋線:「千代崎」駅下車 (2)タクシー:白子駅からおよそ10 分。 |
アクセスマップ (外部リング) |
|
見出し | ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。テキストは「右寄せ」「中央寄せ」「左寄せ」といった整列方向、「太字」「斜体」「下線」「取り消し線」、「文字サイズ」「文字色」「文字の背景色」など細かく編集することができます。 |